銀界 – 山本邦山、菊池雅章、ゲイリー・ピーコック他

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001VA11YW/
尺八の山本邦山と菊池雅章ら日本を代表するジャズプレイヤー、それにあのゲイリー・ピーコックが顔合わせした極めてユニークなアルバム。

作曲は菊池らしいが、サウンド的には山本の尺八が全面に出ている感じだ。異質と思っていたものがとても自然に融合していて驚いた。聴きやすく、かっこいいサウンドに仕上がっている。

STANDARD – ASKA

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH8GA/
J-POP界を代表する歌手ASKAさんがスタンダードソングを歌うという、とても興味深い1枚。

ジャンルは異なるが、ピアニストのキース・ジャレットもオリジナルや即興に取り組んだ後、スタンダードジャズを演奏するトリオを組み、素晴らしい成果を残している。オリジナルで自分の世界を築いた人が取り組むスタンダード曲は、その人ならではの世界が築かれていて、とても味わい深い。

昔の映画音楽のようなストリングスを多用した伴奏の上に、例のASKA節が響き渡り心地いい。SCENEⅢと共通する世界といえるだろう。

オリジナルとはまた違ったアスカワールドを楽しめる1枚。

ペルト:タブラ・ラサ/交響曲第3番- 湯浅卓雄(指揮)、アルスター管弦楽団他

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HS6R/
ジャレットとクレーメルが共演しているペルト作品集を聴いて、その素晴らしい音世界に感動し、色々ペルトの作品を聴いてみたくなった。で、次に買ってみたのがこれ。ペルト作品の中で特にメジャーな《タブラ・ラサ》が入っている。特に第2番「静寂」が素晴らしい。単純なモチーフの反復による作品だが、その深い響きに引き込まれる。その他《バッハ主題によるコラージュ》《交響曲 第3番》など、録音が比較的少ない作品も入っており、貴重な1枚。

ペルト:タブラ・ラサ- クレーメル(Vn)、ジャレット(pf)他

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FHQ6/ギドン・クレーメルとキース・ジャレットによる「フラトレス」が聴ける。この異色の組み合わせが、神秘的な音楽を創り上げている。ペルトに興味を持った人が、まず初めに聴くのにお勧めの1枚。「ベンジャミン・ブリテンの追悼歌」も素晴らしい作品。下降音形のみでできているシンプルな作品なのだが、心に響く力強い響き。