ハービー・ハンコック:Possibilities

キース・ジャレット、チック・コリアと並ぶ、現代ジャズ界の巨匠ハービー・ハンコック。このアルバムでは、様々な歌手と共演している。実は、ジャズビッグ3の中で個人的に一番聴かないのがハービーさんだ。ピアノを弾く筆者としては、これらのアーティストにピアニストとしての面(ソロコンサートを行ったり、バンドの中でソロで目立ったり…)を期待する。それゆえピアニストとしての面が最も強く出ているキースさんを度々聴くことになる。

ただ、あるジャズバーのマスターと話した時、ハービーのリズム感の素晴らしさについて指摘されていた。フレーズのセンスも、キースにはないカッコよさがあるそうな。

そういわれて改めてこのアルバムを聴いてみると、さりげないバッキングに絶妙なリズム感やフレーズのセンスを感じる。やはり巨匠なのだな。