花岡千春-清瀬保二ピアノ独奏曲全集

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武満徹に大きな影響を与えた作曲家、清瀬保二(1900-81)のピアノ作品がほぼ全部入っている(東北のわらべ唄はCD収録の都合上抜粋)。西洋の作曲家のピアノ作品に比べて演奏効果が高いとはいえないが、ペンタトニック中心の曲の作りはいかにも日本という感じがする。

通常のピアノ演奏会の間にさりげなく演奏されると、ちょうどいいアクセントになりそう。

例によって音質がとてもいい。スタインウェイ・フルコン豊かな響き、そして白寿ホールの自然な響きがマッチして耳に心地よい。有名なピアノ作品に聴き飽きて、更に何か聴いてみたいという人は、一味違うピアノ作品集ということで、買ってみてはいかがだろうか。

ロバート・ジョンソン- コンプリート・レコーディングス

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20世紀前半のブルースマン、ロバート・ジョンソンの録音が全て収録されている。エリック・クラプトンが影響を受けた伝説のブルースマンということで、買ってみた。

複雑な家庭環境の下で育ち、瞬く間に超人的なギターのテクニックを身につけ、放浪の旅を続け、27歳で他人の女に手を出したことが原因で毒殺されるという、すごい経歴の持ち主だ。

正直、初めて聴いたときはそれほど驚かなかった。録音状態は悪いし、全体的にプロフェッショナルな作品集ではない。しかし、何度も聴いているうちに、この人ならではの味がわかる気がしてきた。心の底からわき上がる魂の声とでもいうのだろうか。今の時代、これよりきれいな音で録音しているアーティストはいくらでもいるが、独特のけだるさ、こころにしみるファルセットなど、これほど強力な音楽は滅多にないと思う。

聴いているうちに、繰り返し聴きたいアルバムの1つになった。