IRIS

インディーズものの紹介です。音楽制作プロジェクト/IRIS(アイリス)のアルバムです。ポップソング7曲が収録されています。

(※2017年7月17日追記)

各種音楽配信サイトで取り扱っております。

Amazon Music
Mora

また、Apple MusicやGoogle Play Musicなどでは、ダウンロード販売のみならず、定額ストリーミングも可能となっております。

ブーニン:東京コンサートライブ

NHK交響楽団との共演。一昔前に繰り返し聴いた記憶がある。

何だか、粗削りなんだけど、ライブならではの熱気が伝わってくる。今の時代、色々編集されている作品ばかりだからこそ、こういう編集基本無しの、生々しい感じがむしろ良かったりもする。

ベルク:叙情組曲、シェーンベルク:浄夜

12音技法の作品は、なかなかとっつきにくい印象があります。やはり、クラシックであれ、ポピュラーであれ、調性音楽は人々の耳に心地良く聴こえ、音がどこへ向かっているのか分かりやすいということがあります。

そんな難しいと思われがちな12音技法ですが、その技法の用い方で響きが違ってきます。12音技法の代表的な作曲家は、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンでしょう。シェーンベルクは12音技法を発明した人。ベルクは調性感を残した12音技法で、独特な官能性を引き出しています。ウェーベルンは、何というか、ポツポツと音を置いていく感じで、正直最もとっつきにくい印象。

このCDは、ベルクの最初の12音技法作品である《叙情組曲》と、シェーンベルクがまだ後期ロマン派の作風で作っていた《浄夜》を収録しており、12音技法や無調音楽に馴染みがない人でも、割と素直に楽しめると思います!

ゲルギエフ:ショスタコーヴィチ 交響曲4〜6番

芸術家も政治とは無関係でいられません。特に20世紀ソヴィエトの作曲家は、スターリン政権による文化芸術の統制のもとでの活動を余儀無くされました。その代表格ともいえるのがショスタコーヴィチ。

斬新な手法が盛り込まれている交響曲第4番。しかしこの曲が完成した1936年に、オペラ《ムツェンスク群のマクベス夫人》が「ブルジョワ的で形式的」と批判を受け、「ヤバイ」と感じたショスタコさんは、第4交響曲の初演を取りやめ、社会主義リアリズムに沿った第5交響曲を書き上げます。

第4交響曲と第5交響曲。この2つの交響曲を聴き比べてみると、「社会主義リアリズム」がどんなものか、ということがわかります。

ハービー・ハンコック:Possibilities

キース・ジャレット、チック・コリアと並ぶ、現代ジャズ界の巨匠ハービー・ハンコック。このアルバムでは、様々な歌手と共演している。実は、ジャズビッグ3の中で個人的に一番聴かないのがハービーさんだ。ピアノを弾く筆者としては、これらのアーティストにピアニストとしての面(ソロコンサートを行ったり、バンドの中でソロで目立ったり…)を期待する。それゆえピアニストとしての面が最も強く出ているキースさんを度々聴くことになる。

ただ、あるジャズバーのマスターと話した時、ハービーのリズム感の素晴らしさについて指摘されていた。フレーズのセンスも、キースにはないカッコよさがあるそうな。

そういわれて改めてこのアルバムを聴いてみると、さりげないバッキングに絶妙なリズム感やフレーズのセンスを感じる。やはり巨匠なのだな。