モーツァルト・アルバム- スタニスラフ・ブーニン

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ブーニンによるモーツァルト・アルバム。映画「アマデウス」でも使われた子供時代の小品から、晩年(といっても30代前半)の最後のソナタ、更には知らない人はいないであろう「トルコ行進曲」まで、モーツァルトの様々な時代の曲が収められている。

基本的にはテンポ感よくどの曲もさらっと弾くが、さすがブーニン、所々フレージングなどが独特だ。アクセントのつけ方も個性的で、人によって好き嫌いはあるかもしれない。

オール・モーツァルトということで、全体的にとても聴きやすい。ピアノ学習者にとっても興味深い1枚だろう。

幻想即興曲&英雄ポロネーズ~キーシン・プレイズ・ショパン- エフゲニー・キーシン

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キーシンにしては珍しい、ライヴ録音。キーシン自らCD化を望んだだけあって、完璧な上にライブならではの熱気・即興性といった要素が加わり、迫力ある演奏を展開している。

特に最後の「英雄ポロネーズ」のテンションはライブならではのもので、圧巻だ。以前のスタジオ録音も素晴らしかったが、それを上回るほどの名演だといえる。

オール・ショパン・プログラムであり、クラシック・ファンならずとも1度は耳にしたことのあるであろう曲もいくつか含まれている。ショパン・ファン、キーシン・ファンはもちろん、これからピアノ音楽を聴いてみようという人にもオススメの1枚だ。

ドリーブ:コッペリア/ショパン:レ・シルフィード – カラヤン=ベルリン・フィル

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バレエ音楽のCD。

前半はドリーブ(1836-1891)の「コッペリア」。マズルカやチャルダッシュなど、様々な国の踊りの曲が出てきて面白い。それぞれの舞曲の特徴がよく出ている。

後半は、「レ・シルフィード」。ショパンのピアノ曲をロイ・ダグラスがバレエのためにオーケストラ編曲したもの。オケの色彩感豊かな響きでおなじみのピアノ曲の違った一面をみることができる。ピアノ学習者にとっては特に興味深いものだろう。

ショパン・ライヴ 1950’s – アルフレッド・コルトー

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コルトーは「正確さ」や「速さ」では今のピアニストの規準に満たないかもしれないが、ルバート感覚が素晴らしい。音の波が押し寄せては消えていくというような心地よい流れを作り出している感じだ。「24の前奏曲」では、各曲の性格を捉え、24それぞれの世界を表現している。本当の意味でピアノを自在に操っていると思う。だからコルトーは未だに「巨匠」として語り継がれているのだろう。

helikopter-quartett – Karlheinz Stockhausen

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シュトックハウゼン(1928~)が見た夢を実現した音楽らしい…ヘリコプター4台に1人づつ奏者を乗せて、飛行しながら弦楽四重奏を演奏させるというもの。(但し、CD録音はスタジオで行ったそうな。)演奏は現代音楽の演奏で有名なアルディッティ弦楽四重奏団。

で、実際に聴いてみると、ヘリコプターのプロペラの音がきこえる。しばらくして、弦楽器のトレモロの音が次々と鳴り出す。このトレモロが、プロペラの音の模倣みたいだ。時々ドイツ語で、”1!2!3!4!”(eins! zwei! drei! vier!)などと演奏者が叫ぶが、基本的にはずっとプロペラの音とトレモロが30分以上鳴り続けるというだけの音楽…

こんな夢をちゃんと実現できるなんて、素晴らしいな。音楽としては、どうかなちょっとどうかな??日頃の音楽に飽きて、変わったものを聴いてみたい人にはいいかもしれない…